タワーマンションの間取りは、様々な間取りが混在しています。
例えば、タワーマンションの代表として、地上49階建・総戸数457戸の「Brillia Tower 堂島」の現在販売している間取りは、38.71m2~90.50m2と大きな差があります。
一方、片廊下型のマンション(板マン)の代表として、地上14階建・393戸の「ローレルスクエアOSAKA LINK」の間取りは、58.80㎡~76.38㎡とあまり差はありません。
タワーマンションは様々な間取りが混在する一方、片廊下型のマンションはおおよそ同じ程度の間取りになる傾向があります。
今回は、タワーマンションと片廊下型のマンション(板マン)を比較し、タワーマンションに様々な間取りが混在している理由と、様々な間取りが混在していることのデメリットについて解説します。
是非最後までご覧ください。
タワーマンションに様々な間取りが混在している理由
タワーマンションの壁は自由な位置に配置が可能
タワーマンションの住戸間の壁は、乾式壁と呼ばれ、軽量鉄骨とボードを組み合わせて作られています。そのため、自由な位置に壁を配置することができます。これは、建物の重量を重くできないという高層マンションならではの理由でもあります。
一方、片廊下型のマンションは、住戸間の壁は構造壁(コンクリート壁)となります。そのため、柱の間に壁ができると、自動的に1つの住戸の大きさが決まってくる訳です。仮に、現在の住戸間の壁の位置を無視した設計をすると、構造的に不利となり、費用も高くなります。
金額勝負だと片廊下型マンション(板マン)に負ける
片廊下型マンションのメリットは、住戸間の壁を構造壁としてコンクリートで作ることにより、構造と性能を両立させることができ、非常に優秀なコストパフォーマンスを実現しています。
そのため片廊下型マンションが得意とする70㎡前後の間取りは、タワーマンションで作ろうとすると費用面で片廊下型マンションに負けてしまいます。
現在、ファミリー世帯に人気がある70㎡程度の間取りは、片廊下型マンションに任せて、それ以外の面積でタワーマンションは勝負をしているのです。
採光の条件を確保するため、大きい間取りばかりにはしにくい
タワーマンションと聞くと、お金持ちが住んでいるというイメージがあり、広い間取りの住戸が多いかと思われるかもしれませんが、タワーマンションにも小さな間取りの住戸も多く存在します。
それは、立地の良さを求めた人や、単身世帯やDINKSに需要があるということもありますが、それ以外にもタワーマンションの構造的な理由もあります。
タワーマンションには、コア型とボイド型という2種類の形が存在し、その中でも、コア型のタワーマンションは、採光を確保できる面が限られます。
マンションの居室には、一定以上の採光を確保するために、窓を設ける必要がありますが、タワーマンションは窓の面積が不足しがちな部屋も出てきます。
しかし、風呂・洗面・脱衣・便所・廊下などは、居室ではないため、窓が必要ありません。
大きな間取りでも、小さな間取りでも、風呂・洗面・脱衣・便所・廊下などの面積は大きく変わりませんので、タワーマンションは、小さい住戸を確保し、風呂・洗面・脱衣・便所・廊下などの居室ではない部分を確保しながら、できるだけギリギリの窓の面積で設計を行っているのです。
様々な間取りが混在しているデメリット
価値観の違う人が住む
マンションに様々な間取りが混在していると、デメリットもあります。
それは、「価値観の住む人が住む」ということです。
収入の高い人・低い人、おしゃれに住みたい人・実用性重視な人、管理に熱心な人・興味のない人、こどもが好きな人・嫌いな人…、様々な価値観の違いが、住んでいる中であらわになり、住みづらくなる可能性があります。
特にタワーマンションの場合は、住む階によって上下階格差があると言われるほど、収入も大きく違ってきます。
タワーマンションに住む場合は、自分とは価値観の違う人が住んでいる可能性も踏まえて検討する必要があります。
小さい間取りは賃貸に出されることが多い
小さい間取りの分譲住戸は、投資目的で購入する人も多くいます。
賃貸の住民と分譲の住民では、自分が住む住戸への思い入れは全く異なります。
住む人の感覚の違いによりトラブルになる可能性もありますし、賃貸オーナーもオーナー自身が住んでいないため、管理意識が希薄になったりする場合もあります。
最後に:タワマンを諦める理由としよう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今回は、タワーマンションに様々な間取りが混在している理由と、様々な間取りが混在していることのデメリットについて解説しました。
タワーマンションを諦める理由とできましたでしょうか?笑
もちろん、様々な間取りが混在していたり、様々な人が住んでいるメリットも多くあります。
ぜひ、ご自身の価値観と照らし合わせて、どのようなマンションが適切かを考えてみてください。
質問はコメント欄より随時お待ちしております。
この記事が少しでも皆さんのマンション選びの一助になれば幸いです。
本日もありがとうございました!
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