リフォームをお考えのかた
みなさんは、「リフォームをしたい!」と思った時にどこに相談するでしょうか?
「リフォーム 〇〇(地域名)」と検索すると、様々な業者がヒットしますが、その業者にいきなり見積もりを依頼するのは、おすすめしません
残念ながら、リフォーム業界は、ぼったくり業者もたくさんいます
この記事では、リフォームを考えたときに、相談先は誰が良いのかについて、メリット・デメリットを比較しながら、おすすめの相談先について解説します
リフォームの相談先
工務店
リフォームを考えだした時、「リフォーム 〇〇(地域名)」と検索すると、 工務店などの工事を専門とする業者が多く表示されます
「総合リフォーム」、「水回り」、「内装」、「外壁・屋根」などのキーワードが含まれていることが多くあります
≪メリット≫
・工事に精通している
・見積もりを比較しやすい
≪デメリット≫
・大規模な間取り変更や増改築など、大きなリフォームは不得意
工事を専門としているため、工事に精通しており、また、ホームページから見積もりの比較も容易に行えます
一方で、設計に関しては専門でないため、間取りを大きく変える場合や、一部増改築を行いたい場合などは、向いていません
メーカー
リフォームの相談をする先として、メーカー系列の相談先も多くあります。ハウスメーカーのリフォーム部門や、住宅機器を販売しているメーカーの施工部門などです。ホームセンターや家電量販店で営業されている場合もあります
≪メリット≫
・取り扱う商品が自社の商品のため、その商品の工事に精通している
・見積もりを比較しやすい
≪デメリット≫
・メーカーの自社商品に限定されがち
・既製品が使えないイレギュラーな対応は苦手
メーカーに相談すると、自社の製品を勧められます
実際の施工部門は、その商品の工事を多く行っているため、施工の品質は問題ないことが多いです
また、メーカーのサイトで、金額が表示されていることが多くありますので、相場を把握することができます
一方で、複数の箇所をリフォームしたい場合、「トイレはTOTOで、ユニットバスはリクシルで・・・」、ということが依頼しにくくなります
また、メーカーは既製品が使用できるように提案しますので、既製品が使えないイレギュラーな対応は苦手な面があります
設計事務所
設計事務所にリフォームの相談をすることもできます
工務店・メーカーは、設計と施工を一括で行っていましたが、設計事務所に相談する場合は、設計事務所に設計をお願いし、その後工務店やメーカーに施工をお願いする必要があります
≪メリット≫
・中立な立場での提案をもらえる
・大規模なリフォームや、増改築も可能
・工事監理を契約もすれば、施工のチェックもしてもらえる
≪デメリット≫
・設計費が別途かかる
・工事の費用が不明確
設計事務所にリフォームの相談をする場合、工務店・メーカー が設計を行う場合と違い、特定の工務店やメーカーにこだわらず、費用対効果を考え、中立的な立場で提案をもらうことが可能です
また、建築士事務所として営業していれば、大規模なリフォームや増改築などに必要な資格を持っていることがほとんどのため、リフォーム内容に制限もありません
工事監理契約をすれば、工事中も図面との整合性を確認してくれますので、手抜き工事をされるリスクも下がります
一方で、設計事務所にリフォームの相談をした場合、図面を書き始める時点で、設計費がかかります。必ず、どこから費用が発生するかを確認しておきましょう。
そして、 図面を書き始める 段階では具体的な工事費は不明のため、トータルの金額を把握するには時間がかかります
地方自治体の相談窓口
地方自治体にリフォームの相談をすることもできます
≪メリット≫
・中立な立場での提案をもらえる
・相談は無料の場合がほとんど
・補助金などの情報も教えてもらえる
≪デメリット≫
・あくまでもアドバイスのみ
地方自治体にリフォームの相談をする場合は、中立の立場で、無料で相談できることがメリットです
地方自治体からもらえる補助金の情報も教えてくれるでしょう
一方で、あくまでもアドバイスをもらえるだけですので、アドバイスをもらったあと、自分で次のアクションを起こす必要があります
また、相談窓口は、リフォームに関わらず、住宅のこと全般を受け付けていることが多いため、対応してくれた担当者によって、力量の差があるのは否めません
工事の目的別 おすすめの相談先
それではいったいリフォームの相談は誰にすれば良いのでしょうか?ここからは、工事の目的別におすすめの相談先をご紹介します
機器の交換のみ
給湯器が古くなったので更新したい、便器を節水型にしたい、と言った機器の交換のみの場合は、メーカーに相談しましょう
あらかじめインターネットで検索すると、おおよその価格帯がわかるので、見積もりに納得できれば契約しましょう
これも一緒に更新しませんかと提案があるかもしれませんが、不必要ならきっぱり断りましょう
今回は、給湯器の更新のみの見積もりをください
クロス・フローリングなどの表面材の取り換え
クロス・フローリングなどの表面材の取り換えのみで、間取りを変更しない場合は、工務店に相談しましょう
ただし、ぼったくり業者もいるので、絶対にその場で契約せず、見積もりを一度持ち帰り、他の業者に合い見積もりを依頼しましょう
他の業者さんに、合い見積もりをとっても良いですか?
合い見積もりを取りたいと言った時、ごねる業者さんは、ぼったくり業者です。即時お引き取りいただきましょう
見積もりのとり方については、以下の記事をご参照ください
間取り変更・外壁更新・用途変更
間取りを大きく変える場合や、構造体に手を加える大規模なもの、自宅の一部でカフェを開くといった用途が変わる場合は、設計事務所に相談しましょう
なぜなら、建築基準法における確認申請が必要となる場合があるからです。リフォームをして、実は違法建築になっていたという場合もありますので、注意が必要です
また、違法でないとしても、リフォームをしたことで居室とみなされず、3LDKのマンションを買ったはずが、2LDK-S(S:収納)となった。みたいなことも起こり得ます
この工事は確認申請は不要ですか?
現在の法令に適合していますか?
工事が必要かわからない場合
知り合いや、たまたま(?)通りかかった工事業者が、「そろそろ修繕した方が良いですよ」と声をかけてくる事例もあります。親切な人の場合もあれば、ぼったくり業者の場合もあるので、一旦その場では断っておきましょう
家族と相談しておきます
家は定期的に修繕が必要となりますので、今が修繕が必要な時期か判断がつかない場合は、地方自治体の相談窓口に行くと良いでしょう
写真があれば、持っていくと状況を伝えやすくなります。写真は、遠景(遠くから撮ったもの)と近景(近くから撮ったもの)を撮りましょう
最後に
リフォームは金額が大きくなりがちなため、慎重に決めたいところですが、状況が人によって違うため、ネットではなかなか適切な情報が入手しにくい傾向があります
記事で不明な点やお困りごとがございましたら、コメント欄にご記入いただければ、返信させていただきますので、ご遠慮なくお問い合わせください
本日、ご紹介させていただいた内容が、納得のリフォームに向けての一助になれば幸いです
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