施主は工事の専門知識がない
いよいよ憧れのマイホームの建設!でも、手抜き工事をされないか不安・・・というかたもいらっしゃるかと思います
一般的な施主は工事の専門知識がありません。そのため、手抜き工事をされても気づくのは難しいでしょう
もちろん勉強して専門知識があればいくらでもチェックすることができますが、そうはいきません
そこで本記事では、
- 手抜き工事が行われる理由
- 専門知識がない状態で手抜き工事を防ぐ方法
について解説します
なお、良い施工業者を見つける方法は以下の記事をご参照ください
手抜き工事が行われる理由①:工期が短い
建設工事では、当初予定していた工期が足らなくなるという場合が多くあります
天候が悪かったり、近隣との調整に時間がかかったり、理由は様々です
もちろん施工会社に責任がないとは言いませんが、だからと言って簡単に工期を延長するわけにもいきません
そこで、工期短縮を行うため、本来なら空けないといけない養生期間を短縮したり、突貫工事になったりし、結果として品質が下がります
手抜き工事が行われる理由②:予想外に費用がかかった
建設資材の価格は日々変動します
最近では、木材や衛生器具が品薄になったり、少し前では鉄骨の高力ボルトが不足したりしており、建設資材の価格が暴騰することがあります
ディベロッパーでしたら、そのあたりの事情を考慮し、施工会社に追加費用を支払う場合もありますが、戸建て住宅の場合はほとんどありません
つまり、施工会社は多くかかった費用をどこかで回収しようとします
そのため、手抜き工事となるのです
手抜き工事を防ぐ方法①:工事監理委託をつける
では、どのように手抜き工事を防げばよいのでしょうか。
まず確認したいのが、この工事の工事監理者は誰でしょう?
施工会社の現場監督さんじゃないのと思われたかたは、施工管理と工事監理がごっちゃになっています
工事監理は主に建築士(設計者)が担当します
しかし、規模によっては工事監理者が不要であったり、ハウスメーカーなど施工者と関係のある人が工事監理を行う場合は、チェック機能がじゅうぶんに働くか不安なため、別途で委託をすることも可能です
工事監理委託をつけることで、施工者と別の視点で現場をチェックしてくれますので、安心です
手抜き工事を防ぐ方法②:地元の施工会社にお願いする
施工会社は地元の会社を使うと、その建物で問題が発生した場合の噂が広がりやすいので、手抜きをしにくくなります
個人の住宅でそんなに噂は広がらないと思われるかもしれませんが、その現場を見ている下請け業者や関係者は多くおり、その人たちの中では、元請や他の下請けの噂はよく広がります
また、地元の工事であれば、今後の業者同士の関係性もありますので、手抜きをしにくくなります
手抜き工事を防ぐ方法③:現場に行く
専門知識がなくても施主が現場に行くと、手抜き工事がしにくくなります
僕、見てもわからないけど…
専門知識をもたない施主の場合は、現場を見ても手抜きを見抜くことはまずできないでしょう
しかし、施主に見られているというのは、施工会社や職人にとってはプレッシャーになります
特に、写真を撮っておくと問題が起きた場合の証拠になりますので、おすすめです
SNS・ブログにアップしても良いですか?と聞くと、施工会社は嫌とは言いにくいでしょう
趣味でブログをやっているのですが、写真を上げても大丈夫ですか?
ここでは、いかにも手抜きを疑っているという感じではなく、「わぁすご~い!楽しい~!」という感じで現場を見に行きましょう
施主に喜んでもらえると、作業をする人も気持ちよく作業ができます
精神的な話にはなりますが、作業する人の気持ちは品質においてとても大切です
手抜き工事を防ぐ方法④:次の工事を匂わす
最後に、次の工事を匂わすと次も受注しようとして、手抜きをしにくくなります
戸建て住宅の施主は、リピーター客にならないのが、他のビジネスと違う点です
次も受注の機会があると思えると、手抜きをしにくくなります
母の実家も新築を考えているので、この建物が完成して落ち着いたら、また相談に乗ってください
最後に
ネットには、工事で施主がチェックすべきポイントの解説がたくさんあります
もちろん参考にしていただいたら良いのですが、10年以上工事監理をしてきた立場で言うと、そんな簡単なものじゃないよ、という感想です
手抜き工事をしようとする業者に対して、手抜きを100%防ぐのは不可能です
それより、できる限り施工会社自身に、きちんと工事をするように意識づけるのが一番の対応です
もし、これって手抜き工事ですか?という場面があれば、コメント欄よりお寄せください。可能な限りお答えさせていただきます
また、私はこうやって手抜き工事を防いでいるよ!というアドバイスもあれば、ぜひお寄せください
この記事がみなさんのマイホーム建設・リフォームの一助になれば幸いです
本日もありがとうございました
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