現場の規模や雰囲気は様々
工事には数万円の小さいものから数百億円の大規模な工事まで、様々な規模の工事があります
そして、工事の規模や内容によって、現場の「当たり前」は大きく異なります
今回は、普段数千万~数億円の工事を担当している筆者が、戸建て住宅の現場を見て驚くことをお話しようと思います
あくまでも、筆者が見た現場の話として、ご覧ください
戸建て住宅の現場で驚くこと①:現場監督が現場に来ない
現場監督はずっと現場にいるようなイメージを持っているかたもいらっしゃるかと思いますが、現場監督はずっと現場にいるわけではありません
現場監督の仕事は、意外とデスクワークが多くなります
現地に仮設事務所を設置しないことが多い戸建て住宅の場合は、それらの仕事を現場監督は会社で行っています
大きい現場ですと、現場監督と職人さんが朝礼を行ってから、作業に取り掛かりますが、戸建て住宅はそのようなことはありません
現場監督がどの程度の頻度で現場を確認すべきかは、難しいところです
筆者が経験した現場も、想像以上に現場監督が現場を確認していない様子でした
もし、あなたが施主で現場監督が現場に全然来ないことが不安なようでしたら、現場の内容について質問したり、どれくらいの頻度で現場を見てくれているか質問しましょう
なお、現場監督の役割については、以下の記事をご参照ください
戸建て住宅の現場で驚くこと②:棟梁がオールマイティに仕事をこなす
大きい現場ですと、工種ごとに作業が細分化され、それぞれの職人さんが作業します
工種は、鉄筋、型枠、コンクリート、建具、軽天、ボード、造作…など多種にわたります
そして、これらの職人さんは、自分の作業が終わればその現場は終わりで、次の現場に向かいます
そのため、着工から完成まで見ることのできる職人さんはほとんどいません
木造の戸建て住宅の場合は、もちろん工種によってわかれるのですが、大工さん、特に大工さんの中でも親方にあたる棟梁とよばれる人を中心に現場が回ります
棟梁は、現場の最初から最後まで担当する場合が多く、住宅の品質は棟梁の力量に大きく左右されることになります
ぜひ、現場に足を運び、棟梁と仲良くなって良い住宅を作ってもらいましょう
戸建て住宅の現場で驚くこと③:ヘルメットをしない
戸建て住宅の内装作業は、ヘルメットをしない人が多くいます
「1メートルは一命取る」と言われるくらい、現場での安全性は重要です
大規模工事では、危険性の高い作業を別のエリアで行っている場合も多く、現場全体としてヘルメットをするように決まっているという背景もあるのかもしれませんが、大規模工事を経験している筆者から見るとヘルメットをしていない人の多さに驚きます
なお、内装を傷める可能性があるのでヘルメットをしていないと言う人もいますが、筆者が経験した現場ではヘルメットの上からクッション性のあるキャップを着用し、職人さんがキノピオみたいになりながら作業する現場もありました
内装を傷める可能性があることは、ヘルメットをしなくてよいという理由にはなりません
最後に
今回は、戸建て住宅の現場で筆者が驚いたことを記載しました
もちろん、戸建て住宅の現場であっても、色々な現場がありますので一概には言えませんし、記載した内容も筆者の考えであり正解ではありません。現場によって「当たり前」は違ってきます
何が正しいということではなく、現場によって考え方が違うということを認めた上で、あなたの主張を伝えるようにしていただければと思います
この記事がその一助になれば幸いです
本日もありがとうございました!
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