マイホーム購入は「不動産投資」なのか?購入・賃貸を選ぶ時に意識したい考え方

住宅購入

購入・賃貸を選ぶ時に意識するポイント

世の中にはマイボーム購入派と賃貸派がいます

あなたはどちら派でしょうか?

筆者はマイホーム購入派ですが、賃貸派を否定するつもりはありません

なぜなら、様々な要素によって、結論が変わるからです

本記事では、マイホーム購入派も賃貸派も知っておきたい購入・賃貸を選ぶ時に意識すべき考え方について解説します

この記事はこんな人におすすめ
  • マイホーム購入と賃貸のメリット・デメリットを知りたい
  • マイホームは「不動産投資」であるという考え方は正しいのか知りたい

比較①:居住費用(購入が有利)

マイホーム購入は投資か消費か

不動産投資としてのマイホーム購入

近年、投資に詳しい人の間では、マイホーム購入は「不動産投資」である、との意見が多くあります

そして、その考え方では、都心部の一部を除いて、10年後、20年後に価値が上がっている住宅はほとんどないので、購入は望ましくないという結論になります

さて、この考え方は合っているのでしょうか?

筆者は、一部合っているものの、大半は違うと考えています

住宅購入のメリットとして、「ローンを払い終わったら資産になるので、投資になる」という考え方については、上記の結論は合っており、その時の資産価値を考える必要があります

多くの場合で、10年後、20年後には資産価値が減少しており、「資産になるので投資になる」とは言えない状況になっているでしょう

一方で、人はどこかに住む必要があるため、消費材としてのマイホームも考える必要があります

消費材としてのマイホーム購入

消費財としてのマイホームを検討する上では、マイホーム購入費用(諸経費を含む)と賃貸費用を比較する必要があります

つまり、投資としてはうまみがなかったとしても、家計としては購入した方が賃貸より支出が減るのであれば、資産形成上有利になります

多くの人は、マイホームを購入し、値上がり益を期待しているわけではないでしょうから、こちらの考え方が主流なのでしょう

安いのはどちらか

マイホームを購入するのと、賃貸住宅を借りるのではどちらが安いのでしょう?

結論は、住む家による、という答えなります

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これがマイホームを購入か賃貸かの判断を難しくしている要素になります

マンションで同じ間取りであっても、階数や日当たり、エレベーターからの距離など、全く同じ条件の住宅はありません

もし仮に全く同じ条件の住宅があった場合、住み続けるのであれば、購入の方が安くなります

なぜなら、

  • 大家の利益を払う必要がある
  • 住宅ローンの金利が有利(場合によっては、住宅ローン控除を利用できる)
  • 売却時の税金が有利

だからです

ねぇねぇ不動産投資家さん、この家に住みたいんだけど、代わりに買って、貸してくれない?

不動産投資家
不動産投資家

(計算・・・) 家賃は12万円になります

高い・・・やめとおこう

ただ、全く同じ条件の住宅はありませんので、あなたの価値観をもとに比べるしかありません

なお、相続税上も現金で保有しているより、不動産で保有している方が有利になります

比較②:未来の不確実性(賃貸が有利)

未来のことは誰にもわかりません。様々な状況に柔軟に対応できるのは、圧倒的に賃貸です

引越しのしやすさ

ずっと住み続けるつもりであっても、思わぬ理由で引越しをする必要が生じるかもしれません

  • 転勤や就職、こどもの通学の都合での引越し
  • 近隣トラブルによる引越し
  • 世帯人数の増減で、広い・狭い住宅への引っ越し
  • 収入の増減に合わせての引越し

これらの状況で、引越しが簡単にできるのが賃貸の良いところです

購入した場合は、住宅を売却しようとしても、買い手がいない・高く売れないというリスクがあります

地震・水害などの災害リスク

近年では、様々な災害が発生しており、地震、水害、様々な災害で自宅が損傷する可能性があります

保険に入っていても、損害を全部カバーできるとは限りません

マイホームを購入する場合は、常に災害リスクを負っていると考える必要があります

一方で、賃貸の場合は、住めなくなれば引っ越せばよいだけですので、とても有利です

ポートフォリオの偏り

資産三分法では、安定的な資産運用をするために、資産は、「株・債券」・「不動産」・「現金」に均等に分散するのが良いとされています

仮にあなたの資産が3000万円だとすると、株・債券を1000万円、不動産を1000万円、現金を1000万円と分散して所有することになります

しかし、ここであなたの資産が3000万で、3000万円の不動産を購入すると、あなたの資産のほとんどが不動産になり、ポートフォリオ(資産配分のバランス)は大きく偏り、不動産に集中投資している状況となります

3000万円の不動産を購入する場合、あなたの資産総額は9000万円でないとバランスが取れません

資産9000万円もあるわけないじゃん…

不動産を購入する場合は、資産運用上の集中投資となっているリスクを把握した上で購入しましょう

一方で、賃貸の場合は、資産上はどんな住宅に住もうが影響ありません

比較③:生活の質(購入が有利、でもあなた次第)

最後に考えておきたいのが、生活の質です

建物の質

筆者も一級建築士として、様々な住宅を見てきましたが、賃貸住宅の質が低い場合が多くあります

もちろん、全部の賃貸がそうとは言いませんし、その仕様で不満がないのであれば、むしろコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう

注文住宅であれば、思い通りの間取りにできるため、とても質の高い生活が送れます

また、リフォームも自由にできますので、あなたの環境に合わせた生活を送ることができるでしょう

夢のマイホーム

「夢のマイホーム」という気持ちの問題も、生活の質を上げる一因となります

人は感情の生き物ですから、理屈で考えても欲しいものは欲しいものです

一度きりの人生です。欲しいと思ったら買うのが一番です

最後に

最後までご覧いただきありがとうございます

以上のように、マイホーム購入か賃貸かは、人によって結論は違います

あなたはどのように考えられますか?

ぜひコメント欄よりご意見をお待ちしております

また、ご質問もあれば、コメント欄よりお寄せください

この記事があなたのマイホーム購入・賃貸を選ぶ時の参考になれば幸いです

本日もありがとうございました

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