【高層階VS低層階】何階が住みやすい?マンションの部屋の選び方とは

マンションの選び方

高層階と低層階どちらが良い?

みなさんはマンションの部屋を選ぶ時に、何階を選びますか?

高層階・低層階それぞれに様々なメリット・デメリットがあります。

この記事では、マンションの高層階・低層階のメリットをご紹介し、何階が住みやすいかを解説します。また、合わせて何階に住んでも変わらない点についても解説します。

この記事はこんな人におすすめ
  • マンションの高層階・低層階それぞれのメリットを知りたい
  • マンションは何階に住むのが良いのか知りたい

なお、高層階のなかでも最上階、低層階の中でも最低階のメリット・デメリットは以下の記事をご参照ください。

高層階のメリット

高層階のメリット①:眺望が良い

マンションの高層階のメリットとしては、何よりも眺望が良いことです。

タワーマンションですと、街を一望でき、他には味わえない開放感を味わうことができます。

高層階のメリット②:日照・採光面で有利

眺望と似た点として、日照・採光面でも高層階は有利となります。

日当たりが良いと、心身ともに良い影響があると言われていますし、明るく開放的な部屋で暮らせるのはとても大きなメリットです。

なお、日照と採光の違いについては、以下の記事をご参照ください。

高層階のメリット③:プライバシーを確保しやすい

高層階になるほど、周囲の視線が届きにくくなり、プライバシーの確保もしやすくなります

周囲に高い建物がない場合ですと、カーテンをつけずに生活することもできるでしょう。

高層階のメリット④:ステータスを感じる

高層階に住むことがステータスと感じている人は少なからず存在します。

タワーマンションでは、住む階数によって「タワマンカースト」が存在するとも言われています。

筆者自身は何も気にしませんが、気にする人がいる以上、高層階に住むことは資産価値を保全する上でも一つの要素となります。

高層階のメリット⑤:外部からの騒音が少ない

高層階になるほど、周囲の騒音が小さくなります。

物理的には、騒音は距離の二乗に反比例して小さくなりますので、少しでも騒音から遠い高層階に住むと、静かな生活をすることができます。

ただし、周囲の道路の騒音など、建物周囲に全体的に音源が広がっている騒音の場合は、効果はそれほどありません。

高層階のメリット⑥:水害のリスクが少ない

マンションの高層階は、水害のリスクも少なくなります。

ハザードマップで浸水の可能性のある地域に入っている場合、自分の部屋の階数まで水が来ないかは確認した方がよいでしょう。

高層階のメリット⑦:虫・鳥が来にくい

高層階になると、虫や鳥が来にくくなります。

虫が嫌いな人には、重要なポイントです。

階数以外にも、近くに高い木があるかないかによって、虫や鳥に来にくさも変わりますので、意識しておきましょう。

高層階のメリット⑧:点検・宅配が早く来る

マンションでは、雑排水管の清掃や消防設備点検など、たくさんの点検があります。多くの場合は、点検の時間に家にいる必要がありますが、いつ来るかはわかりません。

しかし、高層階から順番に点検する場合が多いため、高層階に住んでいると、早く点検を受けることができます。

また、宅配の荷物が届く場合でも、同じマンション内で複数件の宅配がある場合、高層階から届ける場合が多いため、この場合でも高層階は有利となります。

高層階のメリット⑨:大規模修繕時に足場が架かる期間が短い

マンションは10数年に一度、大規模修繕が実施されます。

足場が設置される場合には、足場は下から建てますので、高層階の方が足場が設置されている期間が短くなります。

そのため、高層階はバルコニーの使用を制限される期間や、作業員の視線を気にする期間も少なくなります。

低層階のメリット

低層階のメリット①:購入価格・賃料が安い

マンションの低層階のメリットとしては、購入価格・賃料の安いことが挙げられます。

これまで説明してきましたメリットを感じないという方であれば、低層階を積極的に狙っていくのが良いでしょう。

低層階のメリット②:地震で揺れにくい

免震構造でないマンションの場合、地震の揺れは、低層階のほうが高層階より小さくなります。

耐震性に優れているマンションであっても、地震で揺れにくいわけではありません。地震の際の揺れを小さくしたい場合は、低層階を選ぶのが良いでしょう。

低層階のメリット③:固定資産税が安い場合がある

平成29年4月以降に売買契約を締結した高さ60mを超えるマンション(タワーマンション)では、固定資産税は階数によって異なります。

1階階数が高くなるごとに、約0.25%固定資産税が高くなるため、低層階の方が固定資産税が小さくなります。

なお、高さ60mを超えるのマンションは、おおよそ20階建て以上だとイメージしておいてください。

低層階のメリット④:天井高が高い場合がある

マンションの天井高さは、構造的に梁の高さが影響しており、梁が大きくなりやすい低層階の方が天井高が高い場合があります。

具体的な天井高の決まり方については、以下の記事をご参照ください。

低層階のメリット⑤:エントランスまでのアクセス時間が短い

高層階と比べ、低層階はエレベーターに乗っている時間が短くなり、エントランスまでのアクセス時間んが短くなります。

また、階段で上り下りしやすい階数の場合は、エレベーターを利用しなくても外出できるため、時間短縮になります。

マンションの規模によっては、エントランスまでのアクセス時間が非常に長くなる場合もありますので、部屋選びの際には注意しておきましょう。具体的には以下の記事をご参照ください。

低層階のメリット⑥:避難しやすい

災害時に避難がしやすいのは低層階です。

階段で地上に降りる場合、高層階に比べ、低層階の方が降りる時間が短いのは言うまでもありませんが、エレベーターが停止してしまっており、階段で上がる場合にも、低層階の方が有利となります。

低層階のメリット⑦:突貫工事になりにくい

マンションの工事は低層階から順番に進んでいきます。工期がぎりぎりの場合、高層階の内装工事は急いで行う必要があるため、突貫工事となりやすくなります。

低層階の場合は、まだ比較的工期に余裕がある状態で内装工事まで完了することができるので、突貫工事になりにくいのは、低層階です。

何階が住みやすい?

ハザードマップで水害リスクをチェック

マンションを選ぶ際に、まずは市町村のホームページでハザードマップを検索し、水害のリスクを確認することをおすすめします。

「〇〇市 ハザードマップ」と検索すればヒットしますので、浸水する階数以上の階を選びましょう。

例えば、浸水の深さが5mと予想されている場合であれば、マンションの1階の高さは3m程度ですので、3階以上を選ぶのが良いでしょう。

日影規制をチェック

マンションの立地によっては、日影規制により一定の日照が確保されている場合があります。

日当たりが良い部屋を選びたい場合には、日影規制の測定面の高さ以上の高さの階数を選びましょう。

例えば、日影規制の測定面の高さが4mの場合、2階の窓レベルでの測定となりますので、2階以上、または3階以上の階数を選ぶと良いでしょう。

日影規制の具体的な解説は以下の記事をご覧ください。

電柱の高さ

部屋の前に電柱や電線がある場合は、非常に目障りに感じる場合があります。

電柱の高さは8~16m程度(おおよそ6階)、電線の高さは路面から5m以上、となりますので、どうしても電柱や電線が目に入るのが嫌だという場合には、7階以上をおすすめします。

木の高さ

部屋の目の前に木が植わっている場合、日影になったり、虫や鳥や落ち葉がバルコニーや部屋内に入ってくる可能性があります。

木は年数とともに成長するため、何階以上は安心とは言えません。街路樹で多く使用されるイチョウやケヤキは、成長すると30mほどになる場合があります。

30mというとマンションの10階に相当しますので、そこまで大きくなることはまずないと思われますが、気になる場合は、部屋の前に植わっている木の種類から、成長した場合の高さを調べてみると良いでしょう。

高層階でも低層階でも変わらない点

管理費・修繕積立金は住戸面積により決まる

マンションの管理費や修繕積立金は、専用部分の床面積によって決められる場合がほとんどです。

つまり、高層階でも低層階でも金額は同じとなります。

共有部は平等に使える

エントランスホール・エレベーター・廊下・階段はもちろん、ラウンジ・コンシェルジュ・キッズルーム・ゲストルームなどの共有部は、マンションの住民であれば誰でも公平に使えます。

最後に

最後までご覧いただきありがとうございました。

これまで、高層階と低層階それぞれのメリットについて解説してきました。

参考になる部分はありましたでしょうか。

「この他にも高層階・低層階でこんなメリットがあるよ!」という方はお気軽にコメント欄よりお教えください。また、質問も随時お待ちしております。

この記事が少しでも皆さんのマンション選びの参考になれば幸いです。

繰り返しになりますが、高層階のなかでも最上階、低層階の中でも最低階のメリット・デメリットは以下の記事をご参照ください。

本日もありがとうございました!

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